集団面接の特徴は、その名が示す通り面接志望者・面接担当者ともに複数人で進行していく面接です。人が多いため、個人面接に比べると時間が長くなる傾向にあります。そのため緊張感を維持させて、自分以外の面接志望者と面接担当者の話もきちんと聞いておかなくてはいかず、たいへん気疲れしてしまうでしょう。集団面接を取り入れる企業や会社とは、面接志望者の数が多くなるところでよく実施されます。
一般的に面接志望者が3~4人、もしくは7~8人に対して、面接担当者は3~5人ほどになります。面接志望者全員に同じ質問を順番にしていき回答していくケースと、面接志望者一人ひとりに違う質問をするケースと、面接担当者が司会役となりテーマを決め、そのテーマに基づいて意見を出し合う集団討論に近いケースがあります。
一般的に平均30分~1時間ほど。
面接志望者の比較や検討が常に面接担当者たちの間で行われています。面接志望者にとっては1人で受ける個人面接と比べると、若干、緊張感を和らげることが出来るでしょう。
面接担当者が同じ質問を面接志望者全員に順番ずつ回答を求める場合、自分の順番が来る前に前の順番の人が自分の答えようとした内容と同じことを言ってしまうケースもあります。そのような場合は、全く違う答えを考えていたのでは遅いので、表現を変更したり、全体をまとめる内容にしたり、など、そのような事態に陥った場合のことも想定した回答内容を用意しておくと良いでしょう。
集団討論による面接は、面接担当者から出題されたテーマにしたがって、複数の面接志望者が意見を言い合う形式です。基本的に高校生の就職試験で行われることは稀ですが、二次面接がある企業では、個の形式を採用している場合もあります。
面接志望者4~8人、面接担当者2~4人ほどで進行していきます。面接担当者からテーマが出題された後、意見を考えてまとめる時間として約15分与えられるのが一般的です。その後、各面接志望者は2~3分ほどの持ち時間で意見を順番に述べていき、そして自由討論に突入します。
一般的に平均40分~1時間ほど。
集団のなかで面接志望者の協調性や社会性、発言力や判断力などがどれほどか、面接担当者たちに評価されます。たとえば先頭に立った場をしきれるリーダーシップのタイプか、みんなのまとめ役となるタイプかなど、面接志望者たちの個性を判断されます。
他の面接志望者の意見を尊重しながら、自分の言いたいことを主張するというバランス感覚が大切です。相手の意見を批判したりせずに、議論全体の雰囲気を考え、スムーズに進行することを常に考えましょう。また、無理にリーダーシップをとろうとせず、自分の個性にあった役回りを演じ、面接担当者にアピールするとよいです。