質問される内容はどの企業や会社も大体同じと考えてよいです。志望動機、仕事をする上での心構え、自己紹介(長所や短所など)、日常や学校生活のこと、一般常識や社会・時事問題などが質問されるでしょう。これらの質問にすぐ回答できるよう、面接前にマニュアルを作っておくとよいでしょう。
「こうした質問があったらこうして回答しよう」というものをあらかじめ用意しておくと、緊張せず、余裕を持った態度で発言することが出来ると思います。面接シミュレーションとして効果的なのは、実際に声を出して練習したり、友達や家族の協力を得て質問と回答を行うなどです。
また、志望職種に必要である、専門知識や技能取得が前提の面接試験では、詳しいことを求められる場合があります。とくに、筆記試験のない面接試験では、質問によって専門知識がどれ程あるかを探られる場合が多いので、就職試験に筆記試験がないと安心せずにきちんと専門分野の勉強も行ってから面接試験に臨みましょう。
面接担当者からの質問には、以下に示すように数種類あります。
質問することがあらかじめ決まっている方法です。面接志望者の回答に対する評価の仕方も「このような回答だったら協調性A」など定型化しています。また、「はい」や「いいえ」の二択で回答できる質問内容が多いため、面接志望者はマニュアルが役立ち、面接担当者は客観的に面接担当者を評価できるという特徴があります。
ただし、型にはめた評価になりがちですので、面接志望者の個性や人柄などといった深い部分までは、ある程度の部分までしか理解されないというデメリットもあります。
自由面接法は、面接担当者が面接志望者に合わせて質問する内容や方法を変更し、面接志望者の人柄や個性、判断力や社会性などをあらゆる角度から評価します。
標準面接法と比較すると、面接志望者の人物像をより深く掘り下げて評価してもらうメリットがありますが、面接担当者の私的感情も反映されやすいので、面接志望者と面接担当者のうまが合わなければ評価が著しくないというデメリットもあります。
面接担当者が面接志望者に対して、意図的に圧迫感を与えるような質問を繰り返し行うことによって、面接志望者の自制心や忍耐力、問題に対しての処理能力などを評価する面接方法です。面接という場によって緊張している面接志望者をさらに追い込むような質問をしたり、平常心を乱すような質問で面接志望者の本質を見極めようとします。
面接志望者へ命題を与えず自由に発言させ、それに基づいて面接担当者が質問をするという特徴があります。面接志望者は人間性や関心のもっていること、個性を主張しやすい面接方法です。
ただし、話題や質問内容がそれぞれ違ってくるため、面接担当者側は相対的評価が難しくなります。
面接試験には一度で終わらずに数回にわたって面接を行う企業や会社もあります。